スカウティング サンライズに寄せてスカウトの皆さんへ
県連盟コミッショナー
瀬 尾 元 治
1907年8月1日、スカウト運動の創始者ロバート・ベーデン・パウェルがクズーの角笛を吹きキャンプは始まりました。
20人の少年たちがブラウンシー島で行ったこのキャンプから丁度100年、2007年8月1日の 今日は世界の216の国と地域で、2600万人の仲間たちがスカウト運動の新しい世紀の日の出を、歓喜をもって迎えています。
私たちは、この記念すべき年を迎えるにあたってベーデン・パウェルに感謝することと併せて、「ちかい」と「おきて」を守っていこうという思いを強くする機会としたいものです。
皆さんは『アン・ノウン・スカウト』の話しを聞いたことがあるでしょう。霧が深いロンドンの町で道に迷った人 —この人はアメリカから仕事で来ていた人ですが— を一人のスカウトが道案内をしてあげたうえに、お礼をしようとしても、「私はスカウトです。何か人のお役に立つことはないかと備えていましたが、あなたのおかげで善行が出来ました。私のほうからお礼を言います。」と言って名前も告げずに去って行ったという話です。この道に迷っていたアメリカ人が国に帰って、スカウト運動を伝えたという世界中にこの運動が広まった一つのエピソードですが、この無名のスカウトの行動こそ、私たちが見習うべきことです。
ベーデン・パウェルは、私たちに残してくれた“最後のメッセージ”の中で、「幸福を得る本当の道は、他の人々に幸福を与えることによって得られる。」と言っています。日々の小さな善行の積み重ねこそが“いつも他の人々をたすけます”という「ちかい」の実践であり、“徳を養います”という自分自身を高めていくことになり、少し難しいかもしれませんが“神(仏)と国とに誠を尽くす”ということに繋がっていくのです。
世界のスカウトは、三指の敬礼でスカウト仲間であることを示しますが、この三指の敬礼こそ三つの「ちかい」を守っていくんだということを表しています。この100年、スカウトが三つの「ちかい」を守ってきたからこそ世界中に広まり発展してきたのです。私たちも「ちかい」を実践することで、新しい歴史を創っていかなければなりません。
いま、私たちが生活するこの地球では、環境の問題や地域的紛争の問題、貧困の問題など難しい問題が数多くあります。何か遠くのことのように感じ、自分一人の力ではとても解決できないように思いがちです。でもスカウトとして取り組むことが出来るものが必ずあるはずです。そして世界中のスカウト仲間と友情を深めることも問題解決の力にもなるのです。
私たちは新しい世紀のスカウト運動のあり方としてこの様なことに積極的に取り組んでいくことも求められています。
今日は、スカウト運動100年の特別な日です。ベーデン・パウェルの教えと過去のスカウト運動を振り返り、新しい世紀に向けて「ちかい」を新たにする機会としたいものです。
原文:http://www.scouting-fukuoka.jp/com_room/main.html
Posted by tsutsumi at 2007年08月03日 11:46